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大人になることのむずかしさ 河合隼雄 岩波書店

これは前回読んだ本と同じ感じかな、と思います。
青年期の問題というサブタイトルがついているのね。
これから思春期、反抗期を迎える私の子どもたちを思いながら、読んでいったのだけれど。
どうしてどうして、私自身がぎくっとした部分がたくさんある内容でした。
青年期っていうと、私の年代から言うともうずっと過去のようにも思うのだけれど、
人間って年だけじゃないし、
まだまだ未熟な自分や、自分が青年期という年代の頃に、何を落として育ってきたか、などなど、思う本でした。

抜粋
・・・つまずきをできるかぎり経験させないようにしすぎて、子どもが大人に成長してゆく、せっかくのチャンスを奪ってしまう人がある。あるいは、子どものつまずきが親に対する重要な問題提起を意味しているのに、子どもを責め、教師を非難し、社会の在り方を嘆いたりして、せっかくの子どもの問いかけにこたえない人もある。こうなると、子どもはそのつまずきから抜け出せないのも当然のことである。

子どものつまずきに対して、いったい誰が悪いのかと考えるのではなく、これは何を意味しているのかと考える方が、はるかに建設的なのである。

原因ー結果の連鎖を探り出そうとする態度は、ややもすると目を過去のみに向けさせ、そこに存在する悪を見つけて攻撃したり、後悔の念を強めたりするだけで、そこから前進する力を弱めることが多い。

友人関係はいろいろな要素から成り立っている。関係の緊密さという点にのみ目を向けるとき、それは非常によい関係であるかのように見えるが、実のところお互いの成長を妨害している関係として、「影の共有」関係というのがある。人間は誰しも「影の部分」というべきものを持っている。(中略)われわれは自分の克服しなくてはならない影の部分に対して、それと直面する苦しさをまぎらわすために、影の部分と共有する人間関係をもち・・・

単純に他人を非難せず、生じてきたすべての事象を「わがこと」として引き受ける力をもつことこそ、大人であるための条件であるといえるであろう。


モリヤ * か行 * 21:10 * comments(0) * trackbacks(0)

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