<< けものみち(上)(下) 松本清張 新潮文庫 | main | 眼の壁 松本清張 新潮文庫 >>

スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

スポンサードリンク * - * * - * -

わるいやつら(上)(下) 松本清張 新潮文庫

 松本清張の著作は、社会派の推理小説と言われることが多いのですってね。
たしかに、トリックや謎解きを重きにおいているのではなく、
犯罪の動機がおどろおどろしい人間の欲望だからなのでしょうか。
そして作品のおもしろさは、謎解きではなく
登場人物たちのどす黒い気持ちから生まれる物語なのですね。

これは推理小説というわけではないなあ、と思うのです。

「わるいやつら」は、ほんと、わるいやつらばっかりでてきます。
主人公も、そのまわりをかためる登場人物も、
みんないやーな人間ばかり。
その中で、騙し合い、利用しあい、とってもとってもどろどろしています。
だいたいは、たとえ犯罪を犯した主人公でも
どこかよりそって読めてしまい、
主人公の気持ちに加担してしまうことが多いのですが、
今回の小説は、
なんていやなやつなんだ、と思いながら読み終えました。
そんな登場人物ばかりなのに、最後まで面白く読めてしまうところが
この作品のすごいところなのだと思います。

昭和30年代の話だと思います。書かれた時期もその頃です。
金銭感覚がいまとは違うので、
百万円を女から搾り取る、なんとか1000万円を騙しとりたい、
なーんていう場面が多いのです。
今の金銭感覚に変えてみれば十倍くらいでいいかな、と想像しながら読みました。
百万長者ということばがあった時代ですからね。


モリヤ * ま行 * 08:01 * comments(0) * trackbacks(0)

スポンサーサイト

スポンサードリンク * - * 08:01 * - * -

コメント

コメントする









トラックバック

このページの先頭へ