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隠された十字架 法隆寺論 梅原猛 新潮文庫

 しばらく編み物に凝ったり他のことをやったりで、読書が進みませんでした。
それにくわえて、今回の作品は難しく、読み進めることがなかなかできず。
で、やっと読んだわけです。

この作品が最初に発表されたのは昭和46年。
それから著者の主張するこの論がどうなったのかわかりませんが、
ただ、著者のこの時代や聖徳太子への深い愛情を感じたのでした。

抜粋
一つの寺は、ある意味をもってそこに存在している。その意味を与えたのは、それを造った人間の意志である。一つの意志によって、一つの寺は統一され、そしてその寺のすべての建築、彫刻、工芸は、その意志の中で、それぞれある種の役割をはたしているのである。一つの寺を研究するには、その寺のもつ意味を知らねばならない。その意味を知るには、その寺を造った人間の意志を明らかにしなければならぬ。その意志は、必ずしも宗教的意志ではない。そこには、宗教的意志と同時に政治的意志が働いている。宗教的意志でもあり、政治的意志でもある。一つの形而上学的根本意志が、必ず一つの寺院や、神社や、宮殿には存在している。そういう、いわばすべての芸術を総合する意志によって、一つの時代の計術は出来上がる。そして建築も、彫刻も、絵画も、工芸も、すべてこの意志によって統一されているのである。そしてその意志によってそれらは一つの世界を形成する。

私は常々思う、人は成功を収めたその同じ原因で失敗するのではないかと。武力でもって高位についた人間が、己のもてる武力におごって滅び、投機的な商法で財をなした商人が、その大胆すぎる投機によって失敗するように、同じ能力が、あるときには成功の原因にもなり、あるときには失敗の原因にもなるのである。とすれば、その失敗において、その成功の秘密があらわれることがあるのである。
モリヤ * あ行 * 09:25 * comments(0) * trackbacks(1)

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From - @ 2010/02/21 1:44 AM
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